FC2ブログ

スポンサーサイト

カテゴリー : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

タフ1

カテゴリー : エクストリームエンデューロ
 開催地 イギリス(ウェールズ、シュロップシャー、ナントマウア採石場)
 2011年度からスタートする、「世界エクストリームエンデューロ選手権 ※」のシリーズに名乗りを上げているものの一つ、それがこのイギリスのタフワン・エクストリーム・ヘアスクランブルです。

※ FIM未認可なれど、エクストリームエンデューロのプロモーターたちが結束し、世界的なエクストリームシリーズを創設しようと動きました。過酷な課題を勇気と技術をもって征服していくレーシングです。観客はその不可能とも思える条件に挑むライダーたちを熱い声援で押し、共にその空気を共有することで感動を受け取ります。
http://www.wxec.info/

 タフワンは、採石場と周辺の森林を舞台とする比較的狭い土地で行われるイベントで、これは日本のヘアスクランブルイベントの環境と極めてよく似ています。観客は徒歩で多くの部分を歩いて見て回ることができます。

 ただし、これは「最もタフな一人」を選び抜く戦いです。息もつかせぬ間隔で困難なセクション設定が待ち構えます。ライダーたちは、まだ冬の凍結と湿気に満ちた泥の中で格闘せねばなりません。泥がこびつりいた岩や木の根、滑るログ、タイヤ、助走が取れないスティーブヒルといったいくつもの難所があります。

 六年前、このイベントがスタートした当初は、夕闇が迫る頃にスタートさせるという、『夜間レース』でした。
http://www.youtube.com/watch?v=I6Rr5ykk-VQ
 闇夜の泥の中をライトユニットを頼りに走る。それだけでも困難です。さらにはエクストリームです。まさに過酷なイベントでした。しかし、それは観客にとってもまた過酷でしたので、安全性と利便性を考慮し、次第にレースは昼間で行われるようにシフトしてきました。


 2010タフワン 二月二十日
 会場は金曜の朝に雪に覆われていました。しかし、日光はすぐにそのエリアの雪を溶かしました。土曜日のイベント本番では、少しばかり雪のフレークが風で吹くのが見えましたが、幸いにももう一度顔を覗かせた太陽は、その不安を打ち破りました。気候条件は、レースに申し分ありませんでした。

 今年、レースフォーマットに若干の変更がなされました。プロクラスは予選のホットラップを行い、トップ10ライダーがスタートの最前列位置を確保します。

 また、プロクラスの試練の度合いをさらに増すため、同じレースを走行するエキスパートクラスを「先に」スタートさせます。彼らがラップを半分消化したあたりで、プロクラスのスタートが切られます。これはどういうことを意味するのかというと、タイトでタフなシングルトラックには、渋滞が発生しているだろうということです。プロクラスは、この中を掻き分けていくために大変な努力をしなければなりません。


 参加ライダー
 今年のタフワンは、優勝候補のタディ・ブラズシアクとかつてのタフワンの王である、デビッド・ナイトとの対決が注目でした。しかし、タディは直前になってインフルエンザに罹り、参加を取り止めてしまいました。こうなれば、もはやナイトを止める者はいないように思われます。しかし、多くの優れたライダーたちが参加してきました。ナイトに何かがあれば、いつでも襲い掛かってくるであろう強力なメンバーたちです。


 ドギー・ランプキン
 ベータファクトリー。アウトドアとインドア合わせて12回のトライアル世界タイトル獲得者。藤波貴久や黒山健一のライバルとして立ちはだかったイギリスの英雄。先日のヘルズゲートの優勝者。

 グレアム・ジャービス
 シェルコ。ドギーと同時代を戦ったシェルコのトップライダー。ルーマニアクスで優勝。

 トム・セイガー
 07BEC(英国エンデューロ)チャンピオン。09GBXC(英国クロスカントリー)チャンピオン。

 ポール・エドモンドソン
 90年代に活躍した天才的エンデューロライダー。イベントの運営などで多忙でありながら、40歳の今もいまだにトップクラスで戦える速さを持っている驚異的な人。

 クリス・バーチ
 ニュージーランドのエクストリームスター。ルーフ・オブ・アフリカ(南アフリカのレソト)の勝者。

 シモ・キルシ
 BMWファクトリー。GCC(ドイツクロスカントリー)チャンピオン。

 アンドレアス・レッテンビヒラー
 BMWファクトリー。ルーマニアクス(ルーマニアのシビウ周辺を舞台とした四日間エクストリームラリー)の勝者。

 その他にも、トライアルのバックグラウンドを持つ走破系に優れたライダーたちが参加しました。ロリー・ミード(NZL)、ポール・ボルトン(GBR)、ベンとダンのヘミングウェイ兄弟は、ドギーのいとこであり、SSDTで有力なライダーです。ジュアン・ナイトはデビッド・ナイトの兄弟です。


 コースレイアウト
 主催者のWORイベントは、限られた土地の範囲内で巧みにコースをレイアウトし、プロレースのために1ラップ八分のコーストラックを設定しました。レースは二時間を走るヘアスクランブルレースのフォーマットです。

 トレーラーを用いたセクション、タイヤセクション、ログセクションといった人工物に加え、自然のタフな地形が相手です。緩い頁岩の上は大変滑りやすく、助走が取れない泥のヒルクライムが待っています。中には二段ステップになって捻られた登りもあります。

 主催者は冬の凍結条件を考慮し、いくつかのダウンヒルとアップヒルを削除しました。潜在的な連鎖クラッシュを回避するためです。つまり、玉突き的にマシンが次々と突っ込み、スタックし、大渋滞と化す危険性です。狭い会場であるため、大きく迂回ラインは設けられません。

 前述したように、ここ狭い土地です。短いラップタイムは、他のどんなエクストリームエンデューロイベントよりも観客が観戦しやすく、また多くの場所でライダーを目にすることができると保証します。


 予選
 プロクラスは、まず一台ずつによるタイムアタックを行い、トップ10のライダーが第一列のスタート位置を得ます。ここでトップタイムを出したデビッド・ナイトは、明瞭に優勝候補筆頭であると確認されました。


 決勝
 最初にスタートラインのアーチを越えてホールショットを取ったのは、ポール・エドモンドソンでした。しかし、すぐにナイトが前へと飛び出し、前方に居るエキスパートライダーたちの群れに飛び込んでいきました。その背後には、ドギー・ランプキンがつけましたが、すぐにトム・セイガーとグレアム・ジャービスにパスされました。

 ナイトは疾走し、このレースに賭ける確かな意気込みと勝利に向けた使命を帯びていることに疑問はありませんでした。ナイトはタイトでテクニカルなトラックの中を、先にスタートしていったエキスパートクラスのライダーたちを掻き分け、重戦車のように突き進み、またたく間に後続に大きなリードを築いていきました。

 二位争いから抜け出したセイガーは、ナイトを追尾します。一方、ジャービスとドギーの二人のトライアルスターがよいバトルを展開していました。

 しかしながら、ジャービスはヒルクライム手前の水溜りに水没し、復帰に時間を要してしまいました。最終的にこれがメカニカルトラブルの引き金となり、クラッチトラブルでレース後半に後退しました。また、アンドレアス・レッテンビヒラーは、メカニカルトラブルを抱えて2ラップをロスしました。しかし、彼はレースを諦めずに完走しました。

 ナイトは悠々トップを独走しました。彼と同ラップに留まることができたのは、トム・セイガーただ一人だけでした。デビッド・ナイトは、二時間のレースをトップでチェッカー。KTM復帰後、最初の勝利を手にして満足していました。


 デビッド・ナイト談
「シーズンのスタートをタフワンの勝利で飾るのは幸先よいことです。私はこれまで、ここで勝利し、その年のWECあるいはGNCCを勝ち取りました。したがって、同様のことが今年も起こることを願っています。レースはとても楽しかった。そして、BECの開幕戦を翌週に控えて、これは確かによい準備となりました」

「私はスタートで接触し、左のハンドガードを押されて壊しました。それに伴いクラッチレバーを強く打ちつけ、しばらく位置がずれた状態で走っていました。しかし、いったんペースに乗ったならば、物事はうまく進行しました」

「プロクラスは、エキスパートクラスの後にスタートですので、コースのタイトなシングルトラックのセクションのうちのいくつかでは、前方で渋滞が発生し、行き場がなくてスタックしてしまいます。たとえ後続を少し引き離したとしても、すぐにその先の場所で行き詰まりになっているでしょう。したがって、私は最初の数ラップの間、あまりハードに攻め込まないことを決定しました」

「すべてのエキスパートのライダーたちをパスした後、私はペースアップを開始しました。前半の一時間を終え、ガス補給とゴーグルの交換のためにピットに入った時、私は後続に二分のリードを持っていました。そこからの後半はとてもうまくいきました」

「私はさらにリードを広げて、そこからゴールまで問題は生じませんでした。レーストラックは、少数の場所で凍結していました。しかし、問題なく走れました。概して私にとって良いレースであったと思います」


2010/02/20 WOR THE TOUGH ONE
1. David Knight (GB), KTM, 14 laps
2. Toma Sagar (GB), Suzuki, 14 laps
3. Dougie Lampkin (GB), Beta, 13 laps
4. Roy Mead (NZ), Yamaha, 13 laps
5. Paul Bolton (GB), KTM, 13 laps
6. Ben Hemingway (GB), KTM, 12 laps
7. Juan Knight (GB), GAS GAS, 12 laps
8. Richard Ellwood (GB), KTM, 12 laps
9. Simo Krissi (FIN), BMW, 12 laps
10. David Myers (GB), KTM, 12 laps
11. Andy Cripps (GB), Kawasaki, 12 laps
12. Andreas Lettenbichler (GER), BMW, 12 laps
13. Dan Hemingway (GB), KTM, 12 laps


 ログセクションでのデビッド・ナイト
http://www.youtube.com/watch?v=zTOoH_la5HM
 このログは濡れており、レースが進行するに従いさらに泥を被って難しくなります。タイヤが起伏に乗ってサスペンションが上下動するということは、荷重がそれだけ変化するということであり、それだけグリップも変化します。ナイトは実に簡単そうに行ってますが、そこに繊細なテクニックが隠されています。別にジャンプもしないし、見た目派手ではないので、つまらないと思うでしょう。彼はローギアではありません。

 タイヤステア
http://www.youtube.com/watch?v=fL05QKGAwpo
これはですね。タイヤの手前に来てからいきなりアクセル開けたって絶対登れません。手前は滑りますので、開けたってスリップしてフロントは上がりませんし、上がったところでフロントが当って跳ね上がるだけでお終い。マシンはゼロ速度から開けても簡単にグリップはしてくれないのです。なので、マシンが流れている状況からフロントを上げなければなりません。そして、彼らはほとんどスロットルを開けていないことが分かるでしょう。ミッションの選択もエンデューロマシンでありながら、おそらくローではありません。セカンドですね。アクセルを開けないで走る、高いギアで走るという、滑りやすいイギリスの古典トライアルのスタイルです。

 ウッズセクション
http://www.youtube.com/watch?v=emuFI-AIWAM
 クロスカントリーレーシング的な流れるコースです。タフワンはすべてがエクストリームというわけではなく、こうした通常のレーシングトラックも含まれます。トライアルだけのライダーでは勝てません。

 二段ヒルクライム
http://www.youtube.com/watch?v=_0WVb2eLoe8
 毎年の名物セクションで、だいぶん削られて段がきつくなっていますね。木の根っこが難点で、誰もがそれを避けます。というか木の根の部分は削られてステアケースになってます。根は怖いです。そこをうまく飛び越えないと、乗った瞬間に横滑りを起こします。アクセルを閉じようがクラッチを切ろうが、とにかく滑ります。鬼の木の根っ子。

 テクニカルなウッズのロックステップ
http://www.youtube.com/watch?v=aK04uLn9_k4
スポンサーサイト
COMMENT
COMMENT FORM
NAME
TITLE
MAIL
URL
COMMENT
PASS 管理者にだけ表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。